先日、白崎茶会「おせち(お煮しめ)」の会へ行ってきました。
おいしくて、美しいお煮しめは、筑前煮じゃないんです。
ひとつひとつの材料を別々に煮て、盛り合わせる。
そうそう、日本(懐石)料理です。
ただし、白崎茶会では、かつお出汁を使ってません。
こぶやしいたけ出汁だけで、おいしくできるのが驚きです。
並べたひとつひとつ、盛り合わせた全体、
どれもこれも、おせち料理のわくわく感があります。
南天は、お煮しめの上にのせます。
ある本によると、南天には解毒作用があって、
長く置いてある食べ物を食べて、腹痛になった場合、
葉を噛むと、体内の毒を外に出すようです。
食品の上に置くことによって、防腐効果にもなるそうです。
そういえば、わたしを育ててくれた祖母も、
料理の上によく南天を置いていました。
お煮しめの向こう側に、
たたきごぼう、いもきんとん。
どれもこれも、簡単なのに美しくておいしい♪
お雑煮は、植物性の出汁がカラダにしみてゆくお澄まし。
ああ、この味は、果たして再現できるのだろうか?
と、思いながら味わってきました。
お餅は、ストーブの上で丁寧に焼いていただいた玄米餅。
おもてなしのありがたさを感じます。
丁寧なおもてなしは、おいしい、おいしい秘訣です。
デザートは、乳製品などをいっさい使っていないのに、
濃厚なアーモンドショートブレッドと、
香り豊かな紅茶でした。
助手のみなさん、本当にお茶がお上手です。
三年番茶も、この紅茶も、
香り、味、ともにおいしいのです。
そして。。。
やっぱりお重が欲しい~。
と、思うこの頃。