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くらしのなかの編む縫う

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ルーシー・リー展

ルーシー・リー展_e0112619_20144977.jpg
新聞の予告や、駅に貼ってあったポスターで、
行く前から、そわそわしていた今日でした。






新国立美術館で、ルーシー・リー展、観てきました。
まず、驚いたこと。
1902年生まれの女の人であること。
その作品のフォルム。
女の人が、<自らの作品として陶器を焼く>という時代は、
もう少し後のような気がしていました。
そして、高台が小さく、全体的に薄い仕上がりで、
釉薬も溶けきっていないようなマットな感じ…
でも、色や、掻いた線、真横から観たアウトラインが、
非常に美しいのです。
わたしの中の、常識というような、やっかいなものが、
するする取り去られたような展覧会でした。

生前、80代の録画ビデオを上映していました。
女の人は、決して広くはない仕事場で、1人作業をしていました。
びっくりするような小さな電気窯の中から、作品を取り上げるときは、
お腹からカラダを半分折り曲げて(鉄棒するみたいに)、
歳を感じさせないパワーで、ひょいひょい、動いていました。
小さな高台の大きな皿に対して、
もっと広がりが欲しい、と言っていたのにも、びっくり。
もっと広がっても、いいんだ!?
そうなんだ。


こうである、という、自分の作風が、自信になって、
もっともっと、というエネルギーを感じる、
60代から80代の作品、特に、すばらしかったです。

家でまた、図録を眺めています。


一緒に行ってくださったaさん、
ステキな1日を、ありがとうございました~^^
by totoko110 | 2010-05-21 20:14 | ひとびと
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